中学 2018.07.04
映画は心を育てる ~映画鑑賞会~

台風接近で心配された7月3日(火)の授業ですが、何とか無事に授業が実施できました。

午後からは熊本市の取り組みで、映画を通して創造性と豊かな感受性を育もうと企画された映画鑑賞がおこなわれました。講師として、フランスから小中高生を対象に映画鑑賞教育を実施しているセバスチャン・ローデンバック監督が招かれました。

 

グリム童話を原作としたアニメーション映画「手をなくした少女」を鑑賞しました。この映画は監督がすべて1人で描いた長編アニメーションです。水彩画のようなタッチで描かれた背景や登場人物は、どことなく儚さを感じさせる印象でした。タイトルからして怖い内容なのかなと生徒たちは思っていたそうですが、見終わったときの感想は「とても興味深く、いろいろな想像ができた」と語っていました。

 

映画鑑賞の後に、通訳の方を通して監督のこの映画に対する想いや作成の方法などの講義がありました。そこにはこの映画を製作するまでの長い道のりや、いくつもあった課題を解決していく方法など多くのことを伝えられました。

映画の終わりには、エンドクレジットのところで本当にたくさんの人の名前が出てきます。それだけ多くの人が関わることで映画はつくられています。この作品をつくっている最中には、「作品を描く自分自身がいるのではなく、作品が自分自身を動かしていた」と話されていました。まさに魂のこもった作品だったと思います。監督の映画製作にかける信念や哲学を感じることができました。

 

映画を見て何を感じたかは見た人の自由なもの。それを深めて想像して、自分なりの解釈を探してほしいと伝えられて映画鑑賞が終わりました。

 

生徒にとって、貴重な体験だっただけでなく、新しい考え方やものの見方を学ぶすばらしい機会となりました。

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